退職代行は弁護士と民間どっち?違いと選び方を転職10回の私が解説

「退職代行に頼みたいけど、弁護士と民間(一般企業)どっちを選べばいいの?」「料金がこんなに違うのはなぜ?」——そう迷って手が止まっていませんか。

選び方はシンプルです。未払い・退職金・有給などの「交渉」がある人は弁護士揉めずに辞意だけ伝えてほしい人は民間(労働組合)。この記事では、転職を10回経験してきた私が、退職代行の種類ごとの違いと選び方を整理しました。

先に結論だけ
  • 退職代行には「弁護士」「労働組合」「民間(一般企業)」の3種類がある
  • 料金差の正体は「どこまで交渉できるか」
  • 未払い・退職金・有給の交渉あり弁護士法人ガイア法律事務所
  • 交渉なし・コスト重視退職代行ネルサポ
  • 民間(一般企業)は揉めるリスクが残るので非推奨

退職代行は「逃げ」でも「甘え」でもありません。苦手なことを人に頼むのは普通のこと。この記事では「私なら、迷ったらこう選ぶ」という整理の仕方をお伝えします。

目次

結論:迷ったら「未払い・退職金の交渉があるか」で決める

「お金の交渉が必要か」だけで決められます。料金差にはちゃんと理由があります。弁護士でないとできない仕事があるからです。逆に言えば、その仕事が必要ないなら、無理に高い方を選ぶ必要はありません。

順番に整理していきます。まずは「そもそも退職代行は何種類あるのか」から。

退職代行には「弁護士」「労働組合」「民間(一般企業)」の3種類がある

退職代行とは、本人に代わって会社に退職の意思を伝えるサービスのことです。運営しているのは、3種類の事業者に分かれます。

  1. 弁護士(法律事務所)——退職の意思伝達+未払い・退職金・有給などの「法律行為の交渉」までできる
  2. 労働組合——退職の意思伝達+「団体交渉権」に基づく交渉ができる
  3. 民間(一般企業)——退職の意思を「伝えるだけ」。会社が拒否したり交渉が必要になると対応できない

ここで出てくる2つの言葉を、短く説明しておきます。

  • 団体交渉権とは:労働組合が会社と交渉する権利のこと。日本では労働組合法6条で認められています。だから労働組合運営の代行は、会社が拒否しても押し返せます。
  • 非弁行為とは:弁護士でない人がお金の交渉などをすること。弁護士法72条で禁止されています。民間(一般企業)の業者が「未払いを請求します」と謳ったら、それは違法のおそれがあります。
知っておきたいリスク

安さだけで民間業者を選ぶと、いざ揉めた時に対応してもらえません。「未払い残業代を交渉します」と謳う民間業者は、違法業者の可能性もあります。同じ価格帯なら労働組合運営の代行を選んだ方が安全です。

この「どこまで交渉できるか」が、料金差の正体です。

3種類でできることがここまで違う(一覧表)

違いを表に整理しました。

項目弁護士労働組合民間
退職の意思伝達○ 可○ 可○ 可
有給消化の交渉○ 可○ 可× 不可
未払い残業代の請求○ 可△ 要相談× 不可
退職金の交渉○ 可△ 要相談× 不可
会社からの損害賠償への対応○ 可× 不可× 不可
料金の目安3万〜10万円台
※ガイアは25,300円〜(税込)
2.5〜3万円台
※ネルサポは15,000円(税込・一律)
1〜3万円台
表のポイント

○が多い=高い、ではありません。使う機能が少なければ、安い方を選んだ方が合理的です。「とにかく辞意を伝えてほしいだけ」なら、労働組合運営の代行で十分です。

あなたはどっち?60秒でわかる選び方フローチャート

上から順に、自分に当てはまる方を選ぶだけです。

選び方フローチャート

Q1. 未払い残業代・退職金・有給消化の「交渉」が必要ですか?

  • はい → 弁護士一択(Q2へ)
  • いいえ → Q3へ

Q2.(弁護士の場合)相談のハードルは下げたいですか?

  • はい・本人OK・審査なしで動きたい → 弁護士法人ガイア法律事務所
  • 他の弁護士事務所も比較したい → 複数の事務所を見比べて

Q3.(交渉なし)会社が引き止めや脅し文句を言ってきそうですか?

  • 強く引き止められそう → 労働組合運営(団体交渉権あり)
  • たぶん揉めない・コスト重視 → 労働組合運営でOK(例:退職代行ネルサポ)

つまりほとんどの人は「弁護士」or「労働組合」の2択です。民間(一般企業)は、退職を伝えるだけで会社が素直に応じる前提なので、揉めるリスクを考えるとあまりおすすめできません。

弁護士で選ぶなら——弁護士法人ガイア法律事務所

交渉ありで弁護士に頼むなら、最初に検討したいのが弁護士法人ガイア法律事務所の退職代行です。

ガイアは弁護士法人が運営する退職代行で、職場との関係や雇用形態に応じて選べる3段階の料金プランを設けています。揉めずに引き継ぎも不要なら最安の25,300円(税込)プランで対応でき、書類トラブルへの代理対応まで含めたいなら55,000円、自衛隊・業務委託・役員などの特殊雇用や借金交渉まで対応するなら77,000円という構成です。未払い給与・残業代の請求は、獲得に成功した場合のみ20〜30%の成功報酬が発生します。

ガイアの特徴まとめ
  • 料金プラン(税込):25,300円(退職通知のみ)/55,000円(書類トラブル対応込み)/77,000円(自衛隊・業務委託・役員・借金交渉対応)
  • 未払い給与・残業代の請求:成功報酬20〜30%(獲得成功時のみ)
  • 運営:弁護士法人(法律行為の交渉が可能)
  • 有給・未払い・退職金などお金の交渉に強い
  • LINE・メールで気軽に相談可能
  • 会社が拒否しても法律で対応できる

「弁護士=高い」というイメージを持っている方も多いですが、弁護士系の中でも料金を抑えた選択肢として、最初に検討する価値があります。

「会社が辞めさせてくれない」「未払い分を諦めたくない」——この2つのどちらかに当てはまるなら、迷わず弁護士です。少しの料金差で、交渉できる/できないが分かれます。

民間(労働組合)で選ぶなら——退職代行ネルサポ

お金の交渉が必要ない人、コスト重視で選びたい人には退職代行ネルサポがおすすめです。

ネルサポは労働組合が運営する退職代行で、料金は一律15,000円(税込)。追加料金なしのコミコミ料金で、業界最安値クラスです。さらに、万が一退職できなかった場合の全額返金保証付き。労働組合の団体交渉権があるので会社が拒否しても押し返せますし、弁護士監修・有給消化サポート・退職後の転職サポートまで含まれます。

ネルサポの特徴まとめ
  • 料金:一律15,000円(税込)/追加料金なし
  • 全額返金保証付き(退職できなかった場合)
  • 運営:労働組合(団体交渉権あり)
  • 弁護士監修のサービス設計
  • 有給消化サポートあり
  • 退職後の転職サポートあり
  • LINEで簡単に申し込みできる

民間系=伝えるだけで会社に拒否されたら終わり」のイメージが強いですが、ネルサポは労働組合運営なので、会社が拒否しても団体交渉権で押し返せます。一般的な民間業者と労働組合系を一緒くたにしない方がいいです。

「揉めなさそう」「とにかく安く辞めたい」ならネルサポで十分。逆に「未払い分は諦めたくない」「退職金で揉めそう」なら、最初からガイアにした方が結果的に安く済みます。

退職代行は「逃げ」じゃない。私が肯定する3つの理由

退職代行に対しては、いまだに「逃げ」「甘え」という声もあります。でも私は、退職代行というサービスを肯定的に見ています。理由は3つです。

理由1:人には得意・不得意がある。苦手を人に頼むのは普通のこと

私は転職10回の中で、辞意を上司に伝える場面を何度も経験してきました。それでも、毎回、気が重い作業でした。「言うのが怖い」「引き止められたら断れる自信がない」——この感覚は、何度経験しても完全には消えません。

世の中には、人前で話すのが得意な人もいれば、文章を書く方が得意な人もいる。「辞めると言う」が極端に苦手な人がいてもおかしくないと思います。苦手なことを人に頼むのは、別に甘えではありません。確定申告を税理士さんにお願いするのと、構造としては同じです。

理由2:そもそも「退職を言い出せない環境」に置かれている人がいる

パワハラを受けている、強く引き止められて何度断っても受け入れてもらえない、心身がもう限界——そういう環境にいる人にとって、「自分で退職を伝える」こと自体が、もう一つの大きな負担になります。

「自分の口で言うのが筋」という考え方は、健康で対等な状況なら正論かもしれません。でも、すでに追い詰められている人に「正論」をぶつけても、状況は何も解決しないんですよね。

理由3:自分で言えない=甘え、ではない。状況の問題

退職代行に対しては「逃げ」「甘え」という声もまだあります。でも、私は状況の問題だと思っています。同じ人でも、健康な時と追い詰められた時では、できることがまったく違います。

転職10回の中で実感したのは、「辞め方」よりも「次にどう動くか」の方が、その後の人生を決めるということ。辞め方をひとりで抱え込んで体を壊すくらいなら、お金を払ってでも誰かに任せて、次への準備にエネルギーを回した方がよほど建設的です。

迷っているなら、まずは無料相談だけでも受けてみていいと思います。話を聞いてもらうだけでも、頭の整理になりますよ。

退職代行 弁護士vs民間のよくある質問

Q1. 結局、迷ったらどっち?

A. 未払い・退職金・有給の交渉があるなら弁護士(ガイア)、なければ労働組合(ネルサポ)です。料金差は「交渉ができるかどうか」の差なので、自分にその機能が必要かで判断してください。

Q2. 民間(一般企業)の安い代行はダメですか?

A. ダメではありませんが、リスクがあります。会社が「本人と話したい」と拒否した場合、民間業者は基本的に押し返せません。「未払いを請求します」と謳う業者は非弁行為のおそれもあります。同じ価格帯なら、労働組合運営の方が安全です。

Q3. 退職代行を使うと再就職で不利になりませんか?

A. 基本的に不利にはなりません。面接で「退職代行を使ったか」を聞かれることはまずありません。詳しくは別記事「退職代行のデメリットは?再就職に不利にならない理由」で解説しています。

Q4. 50代でも退職代行は使えますか?

A. 年齢制限はありません。むしろ50代は引き止めが強くなりがちなので、第三者に任せた方が早く片付くこともあります。詳しくは「50代の退職代行は逃げじゃない|「もう限界」でも辞められない人への答え」をどうぞ。

Q5. 40代で退職代行を使った後、その後の人生は大丈夫?

A. その後を左右するのは「辞め方」より「次への動き方」です。40代視点での「その後」は別記事「退職代行を考える40代へ|「辞めたその後」は大丈夫?何度も転職した私の現実」にまとめました。

Q6. 弁護士とネルサポの料金は具体的にいくら?

A. ガイアは3段階の料金プラン(税込)です。退職通知のみなら25,300円、書類トラブル対応込みは55,000円、自衛隊・業務委託・役員・借金交渉まで対応するフルプランは77,000円。未払い給与・残業代の請求は成功報酬20〜30%(成功時のみ)です。退職代行ネルサポは一律15,000円(税込)の追加料金なしで、全額返金保証付きです。

まとめ:迷ったらガイア、コスト優先ならネルサポ

この記事のまとめ
  • 退職代行は「弁護士」「労働組合」「民間(一般企業)」の3種類
  • 料金差の正体は「どこまで交渉できるか
  • 未払い・退職金・有給の交渉あり → 弁護士法人ガイア
  • 交渉なし・コスト重視 → 退職代行ネルサポ
  • 民間(一般企業)は揉めるリスクが残るので非推奨

苦手なことを誰かに頼むのは、決して甘えではありません。次の一歩を踏み出すために、ぜひ自分に合う方を選んでください。

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この記事を書いた人

転職10回以上・引っ越し20回以上のちょっと珍しい人生を歩んでき“ただのおっさん”。
そんなおっさんがリアルな転職や日常の気づきを、てけとぅに発信中です。

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