この記事は、宅地建物取引士(宅建)の資格に2回目で合格した体験談を【前編・後編】に分けて綴ります。
前編では、1回目の不合格までの過程を正直に振り返っています。
この記事は、以下の体験記の続きとして書いています👇
——40代後半から始めた資格チャレンジ。今回はその“第2章”、宅建編です。
☕ 朝の習慣が、次の挑戦の土台になった
FP2級の勉強で身についた「朝の勉強習慣」は、合格後もずっと続けていました。
というのも、せっかく毎朝机に向かうリズムができたのに、それを手放すのはもったいないと思ったからです。
試験が終わってからも、朝はいつも通りに起きて、コーヒーを淹れて、読書をしたり、ネットで気になることを調べたりと、“自分のための時間”にあてていました。
ちょうどその頃、「なにか資格を取りたい」と思っていたタイミングで、不動産関係の仕事に携わりはじめたこともあり、自然と宅地建物取引士(宅建)に意識が向いていきました。
振り返ると、FP2級で得たのは資格だけじゃなく、勉強習慣という“財産”だったんだなと実感しています。
📚 1回目はフォーサイトのバリューセット2を受講
宅建は、事前に調べていたとおり「グッとレベルが上がる国家資格」。
FP2級よりも法律や専門知識の難易度が高く、独学では厳しいと感じていました。
そのため、勉強方法は最初から通信講座を前提に検討。
FP2級での経験から、自分には「通信講座での映像学習+紙テキスト」の組み合わせが合っていると感じていたこともあり、いくつかの講座の資料を取り寄せて比較しました。
その中で、教材の内容・価格・サポート体制などを総合的に見て、1回目はフォーサイトの「バリューセット2」フォーサイトを選びました。
教材のクオリティも高く、動画もテキストもとても分かりやすくて、「これは本気で合格を目指せる内容だな」と思える講座でした。
ただ、使っていくうちに、eラーニング「ManaBun」の学習スケジュール自動作成や進捗管理の仕組みに少し違和感を感じるように。
便利な機能がたくさんあるのは分かっていたのですが、「自分のペースとのギャップ」を感じてしまって、自分には少し手間に感じました。
📒 フォーサイトの「演習ノート」は最高だった
そんな中でも、フォーサイトの「演習ノート」だけは本当に使いやすくてお気に入りでした。
Q(問題番号)・答・結果・理由などを1問ずつ書き込めるようになっていて、「解き直し→振り返り→再挑戦」が1冊で完結する構成。
購入数に制限がありましたが、私は上限いっぱいまで注文してフル活用していました。

このノートだけは、後の2回目の挑戦でもしっかり使い続けました。
📔 記録してたから、落ちる理由にも気づけた
1回目の勉強時間は約200時間。目標の300時間には届きませんでした。
正直、自分でも「全然足りていないな」と分かっていました。
1日30分未満や、まったく勉強しなかった日も多く、「これじゃあ、受かるはずがないよな」と思いながら受けに行ったのを覚えています。
でもこの状況をきちんと自覚できていたのは、FPのときと同じように勉強時間を記録していたからでした。
実際に記録していたスプレッドシートがこちら👇

記録を残していたことで、「がんばったつもり」で終わらず、
数字で自分の甘さを客観的に見直すことができたと思っています。
そして、合格は難しいかもな…と思いつつも、受験はしました。
受験すれば1%でも可能性がある。受けなければ合格率は0%。
その気持ちが、会場に足を運ばせてくれました。
🚃 試験当日の移動も、しっかり“復習時間”に
試験会場までは、電車と徒歩を合わせて約2時間。
事前にGoogleマップで最寄り駅からの道順や所要時間を確認しておき、迷わずスムーズに向かえるようにしていました。
試験は午後1時からだったので、駅周辺で昼食をとる予定。
候補のお店の定休日や営業時間もしっかり事前に調べておいて、現地で焦ることがないように準備しました。
うち電車での移動時間が1時間ほどあったので、「何を見返すか」を事前に決めておき、電車内を最終チェックの時間にあてました。
見る分野を決めていたので迷わず集中できたし、声には出せない分、頭の中で選択肢をイメージして解く練習にもなりました。
この「試験当日の1時間」も、自分の味方にできるかどうかは、大きな差だと思います。
😢 結果は26点。不合格でした
私が受験した年の合格ラインは34点。
そして私の結果は——26点。不合格。
「あと8点」と聞くと惜しく感じるかもしれませんが、過去問でも一度も合格点を超えられなかった私にとっては、当然の結果だったと思っています。
完全に自分の勉強不足・力不足でした。
📝 でも、1回目の挑戦はムダじゃなかった
不合格は悔しかったけれど、「そりゃあ受かるわけないよな」と納得できる失敗だったので、意外と落ち込まずに済みました。
むしろ、試験会場の雰囲気や移動の流れ、本番中の緊張感などを実体験として味わえたことは、大きな財産だったと思っています。
1回目の不合格は、“慣らし運転”のつもりで受けていたらよかったなと思えるほど。
そしてこの経験が、2回目のリベンジ合格へとつながる土台になっていきます。
📘 後編はこちら👇
2回目の挑戦で掴んだ合格の手応えや、勉強の工夫、試験当日のことまで詳しく綴っています。