合格発表のページを閉じたあと、しばらく何も手につかない。
- また1年、同じ勉強を続けられる気がしない
- 今の通信講座をもう1年受けるか、変えるか決められない
- 通信講座を変えたところで、来年受かる保証はどこにもない
私の1回目は26点でした。その年の合格ラインは34点。惜しかったとも言えない差です。それでも2年目を受けたのは、せっかくここまで勉強したのにやめるのはもったいない、最後までやりきろうと思ったからでした。
翌年は37点で合格。通信講座も変えました。ただ、通信講座を変えたから受かった、という単純な話ではありません。
この記事では、2年分の勉強時間を分単位で記録していた私が、その数字を出しながら「通信講座を変えるべきか」の決め方を書きます。読み終わるころには、自分が変えるべき側なのか、続けるべき側なのかが決まっているはずです。
- 1年目は201時間59分で26点、2年目は287時間35分、2年間の累計489時間34分で37点で合格
- 通信講座を変えるべきなのは「同じ勉強方法でいいのかと迷っている」とき。通信講座の質の問題ではない
- いまの通信講座そのものに不満がないなら、続けたほうが早い
- 私は2年目にアガルートを選び、合格して受講料が全額返ってきた(条件3つ・対象コースあり)
落ちた翌年に37点取れた理由は2つ。増やした勉強時間と、自分に合った通信講座
先に数字を出します。私は2年分の勉強時間を、日付ごとに分単位で記録していました。
| 1年目(令和3年度) | 2年目(令和4年度) | |
|---|---|---|
| 使った通信講座 | フォーサイト(バリューセット2) | アガルート(現在の入門カリキュラムにあたるコース) |
| 勉強時間 | 201時間59分 | 287時間35分 |
| 得点 | 26点/合格ライン34点 | 37点/合格ライン36点 |
| 直前2か月 | 42時間33分 | 103時間32分 |
通信講座は1年目と2年目で変えています。37点まで届いたのは、試験直前に増やした勉強時間と、その講座が自分に合っていたことの両方だと思っています。ただ、数字で出せるのは前者だけなので、まずそこから書きます。
特に効いたのが直前の2か月でした。ここで勉強時間を増やせたことで、2年でおよそ500時間を確保できました。
もっしぃぃぃ落ちたとき、悔しいより先に「せっかくここまでやったのに、もったいない」が来ました。だから最後までやりきろう、と。
1年目に何がどれだけ足りなかったのかは、宅建に落ちた|26点で不合格。落ちるのは分かっていたに細かく書いています。
通信講座を変えるべきなのは「同じ勉強方法でいいのかと迷っている」ときだけ
ここからが本題です。1年目に足りなかったのは勉強時間でした。だとすると「時間を増やせば、通信講座はそのままでいいのでは」と思うかもしれません。私も、そこで一番迷いました。
結論を先に言います。時間が取れないこと自体は、通信講座を変える理由になりません。変える理由になるのは、同じ勉強方法でいいのかと迷っているときです。



落ちたのを通信講座のせいだとは、まったく思っていません。勉強不足による、自分の実力不足です。受ける前から分かっていました。
1年目の私は、仕事の都合で勉強時間をまとまって確保できない状況でした。そこで困ったのが、通信講座に付いていた学習管理アプリです。勉強スケジュールの設定と、学習履歴の入力。この2つが、自分には使いこなせませんでした。
感覚としては、勉強時間をしっかり取れる人向けの設計だと感じました。ただ、これは令和3年度(2021年)対策を使ったときの話です。5年前なので、今は改善されているかもしれません。私に合わなかっただけで、通信講座そのものの質とは別の話ですし、正直、気にする人としない人がいるレベルだとも思っています。
それでも書いたのは、通信講座を変えるかどうかの判断が、ここで決まるからです。通信講座の質を比べても答えは出ません。見るべきは「自分の生活に、その進め方が合うかどうか」です。
いまの通信講座に不満がないなら、続けたほうが早い
逆側の話もします。この記事を読んでいる人の半分くらいは、たぶん変えなくていい側です。
1年目に使ったフォーサイトは、通信講座としての質が高いものでした。テキストも講義動画も分かりやすい。講師の説明にユーモアがあって、聞いていて飽きませんでした。



勉強時間さえ確保できれば、良い通信講座だと思っています。これは今でもそう。
通信講座を変えると、失うものもあります。使い慣れた教材の勝手、どこに何が書いてあるかの記憶、そして受講料。2年目こそ短い時間で仕上げたいのに、教材に慣れ直すところからやり直すことになります。
去年を思い出して、この2つに答えてみてください。
- 毎日の勉強時間を、仕事と両立しながら確保できる生活リズムか
- 講義は楽しんで見られたか。テキストは自分なりに見やすかったか
2つともイエスなら、いまの通信講座と自分は噛み合っています。変えずに、時間の作り方だけを見直すほうが早い。
私は1つ目がノーでした。だから、進め方そのものを変えることにしました。
通信講座で得られるのは「要点」と「勉強の進め方」の2つ。知識が完璧になるわけではない
ここは、通信講座を売っている側があまり言わないところだと思います。
2社を使ってみて、通信講座がやってくれるのは2つだと分かりました。勉強すべきところを要点で絞ってくれること、やる順番を決めてくれることです。
逆に言えば、それ以上はしてくれません。受講したから宅建の知識が完璧になる、ということはない。要点に絞るというのは、絞られた外側が削られているということでもあります。



知識が完成するというより、試験対策がよく進むイメージ。この違いは、期待値を決めるうえで大事だと思っています。
そして2年目、この「順番を決めてくれる」が効きました。乗り換えた先の最初のオリエンテーション動画で、いきなり「まず過去問から読んでください」と案内されたんです。



テキストを一周してから問題集だと思っていたので、正直びっくりしました。
ただ、この順番だと迷いません。30分しか取れない日でも、講義を細切れで進められる、やることが決まっている。迷っている時間は、そのまま勉強していない時間になります。時間が足りない人ほど、ここが効きます。
どれくらいの時間が必要で、それをどう作るのかは、宅建の勉強時間は社会人だと何時間必要?2回で489時間かかった記録にまとめています。
通信講座を変えても、1年目の教材を全部捨てる必要はない
変えると決めたとき、1年目の教材をどうするかで迷いました。一式そろっているものを丸ごと使わなくなるのは、やはりもったいない。
結果として、1年目の教材から1つだけ、2年目もそのまま使い続けたものがあります。フォーサイトの演習ノートです。
解いて丸をつけて終わりにせず、間違えた理由まで書き込んでいける作りになっていて、これが自分にはよく合いました。乗り換えたあとも、新しい通信講座の問題を解きながら、このノートを使っていました。



演習ノートは、本当に秀逸でした。
合わない部分があった通信講座の教材を、翌年もわざわざ使い続けた。教材の質については、この事実がいちばん正直なところだと思います。
この演習ノートは今もあります。2026年試験対策ではフォーサイトの公式サイトで内容を確認できて、「過去問講座」に含まれる形。バリューセット1以上が対象で、単科の基礎講座には付きません。
2年目に選んだアガルートは、合格したら受講料が返ってきた
2年目に選んだのは、アガルートの宅建士講座です。講義動画とテキストで進めるオンラインの通信講座です。コースは、宅建の勉強がはじめての人向けの入門カリキュラムと、一度学習した人向けの中上級カリキュラムに分かれています。私が使ったのは、いまの入門カリキュラムにあたるコースでした。
決め手は、正直に言うと特典です。合格すると受講料が全額返金される制度があって、2年目にもう一度払うのは必要な出費だと思っていましたが、全額返金の可能性があるならありがたいなと。
そして実際に受け取りました。条件は3つです。
- 合格通知書データの提出
- 合格体験記の提出
- 合格者インタビューへの出演
合格体験記は全8問で合計2,100文字以上という条件があり、書き上げるのに2時間ほどかかりました。インタビューは動画で収録され、公式サイトに掲載されます。手間はかかりますが、受講料が丸ごと戻ってくることを考えれば、やる価値はありました。
とはいえ、特典だけで決めたわけでもありません。講師の話し方も、テキストの作りも、私にはアガルートのほうが合っていました。完全に好みの問題で、どちらが優れているという話ではありません。それでも毎日開くものなので、この「合う」は思っていたより大きかったと感じています。
- 対象は入門カリキュラム/中上級カリキュラムの「フル」のみ。ライト2種とキックオフ宅建士は対象外
- 返金されるのは税抜価格。全額返金のかわりに、お祝い金を選ぶこともできます
- 申請期限は合格発表後に案内があり、期限を過ぎると理由を問わず受け付けてもらえません
- 私が受講したのは令和4年度(2022年)対策です。現在の講座内容・料金・特典の条件は公式サイトで確認してください
2年目に何をどの順で進めたのかは、宅建 合格体験記|アガルートで2回目37点。全額返金も受け取れたに書いています。
よくある質問
宅建に落ちたら、通信講座は変えたほうがいいですか?
いまの通信講座そのものに不満がなかったなら、変えなくていいと思います。私が変えたのは、1回目の通信講座との相性に疑問があったからです。通信講座の質ではなく、自分に合うかどうかで判断しました。
2年目は、1年目より何時間くらい増やせばいいですか?
私の場合は、1年目の201時間59分に対して2年目が287時間35分と勉強時間は増えましたが、これは結果論であり何時間増やせばいいということではありません。積み重ねた結果で合格できました。自分で納得できる時間が確保できたかどうかだと思います。
前の通信講座の教材は、2年目も使えますか?
私は1年目に使ったフォーサイトの演習ノートを、2年目もそのまま使い続けました。ただし宅建は法改正が入る試験なので、テキストや問題集は受験する年度に対応したものを使ってください。教材によっては使えるところも多々あると思いますので、その都度、取捨選択すればいいと思います。
まとめ|変えるかどうかより、自分に合うかどうかで決まる
- 37点で合格できたのは、累計勉強時間の500時間弱と、自分に合った通信講座の両方
- 変えるべきなのは、1回目の通信講座との相性に疑問を感じているとき
- 通信講座そのものに不満がないなら、変えずに時間の作り方を見直すほうが早い
- 変えても、前の教材で合っていたものは使い続けていい
最後に1つ。もう1年やるかどうかまでは、この記事では決めません。やめる判断もあると思っています。ただ、そもそも宅建を取ると決めたから、勉強を始めたはずです。
そして、1年やったぶんは残っています。勉強した知識は、試験に落ちても消えません。私の場合は勉強時間201時間59分ぶん。試験会場の雰囲気、当日の移動の流れ、本番中の緊張感の経験も残ります。
2年目のスタートは、ゼロではありません。それを捨てるほうが、よほどもったいない。



変えるにしても、続けるにしても、決めるのは自分です。この記事が、その材料になればうれしいです。
そのうえで、通信講座を変えると決めたなら。私が2年目に使ったのは、アガルートでした。
合格発表の日から全額返金を受け取るまでの流れは、宅建 合格体験記|アガルートで2回目37点。全額返金も受け取れたにまとめています。

